2014年12月4日木曜日

LEVEL3.相対参照

なんだかタイトルに小難しい言葉が出てきましたが、
言葉は難しいですが、意味を知れば大して難しくはないです。


Level2で計算したD1セルをコピーしてください。
「右クリックして[コピー]」でも、「キーボードでCtrl+C」でもどちらでもかまわないです。










コピーしたら、D4セルを選んで貼り付けてください。
「右クリックして[貼り付け]」でも、「キーボードでCtrl+V」でもいいです。











ん?????
150を貼り付けたはずなのに0になっちゃいましたね。

「 F2 」を押してみましょう。











LEVEL2のときは、A1とB1がそれぞれ選ばれていたところが
A2とB2がそれぞれ選ばれて、「= A2*B2」に変わっちゃってます。

A2とB2はそれぞれ値が入っていない(null)なので、「 0 * 0 = 0 」となったわけですね。
ともあれ「勝手に変えんな!馬鹿じゃねーの!」って思われるかもしれませんが
実は、D1セルとD2セルはExcelとしては同じものが書かれています。

????????????????
なにいってんの????頭おかしいんじゃない???
って思いますよね。

それでは長くなりますが説明します。
説明するとなると、少し難しいかもしれませんので

ですが、今後基本情報技術者などの資格を取られる方は読んだほうがいいと思います。
表計算はボーナス問題です。
よって、「資格とか興味ないしぃ」って人は読み飛ばして
LEVEL5以降から読んで下さい。


さて説明のために、Excelの設定を変更します。
Excel画面の右上の[ファイル]タブをクリックします。












オプションをクリックします。


[オプション]画面が開いたら数式をクリックします。






[R1C1参照形式を使用する(R)]にチェックを入れてOKボタンをクリックします。






















すると、さっき縦のラインの一番上はA、B、C、D・・・となっていたのが
数字に変わりましたね。





次に「 F2 」を押してみると、さっき「=A2*B2」となっていた部分が
「= RC[-3]*RC[-2]」に変わっています。
でも、選ばれているセルは元A2、B2と変わっていませんね。












さて、さっき設定したR1C1参照形式なんですが
Rは「Row」の略、Cは「Column」の略になります。

Rowを英和辞書で調べてみると「4 《コンピュータ》行.」ってかいてます。
Columnは(カラムンではなくカラムと読みます。)「4 《印刷》縦の行,段;(人名などの)縦の表;(数表の)縦の行;《コンピュータ》(表計算ソフトなどで)コラム,列.
・・・・長いですが、要するにColumnは縦の行、もしくはとなります。

表計算やデータベースなどでは
横の列(数学的には「行」)をロウ(Row)縦の列(数学的には「列」)をカラム(Column)と呼びます。
IT用語として覚えておいてください。


さて、薀蓄が長くなりましたが、説明に入ります。
今後は今選んでるセルのもう1つ上、つまりもともとD1だったセルを選んで「 F2 」を押してください。











すると、さっき選んだセルと同じく「= RC[-3]*RC[-2]」となっています。
で、選択されているセルについては、元A1、B1になってますね。

では書かれている内容の説明です。
RC[-3]」は「R[0]C[-3]」の略です。

R、つまりロウは今選択されているところから0の位置
C、つまりカラムは今選択されているところから-3の位置を指す

といった意味合いになります。
よって、行はそのままで、3つ前のカラムを参照しているといった意味です。
RC[-2]」も同様、行はそのままで、2つ前のカラムを参照しているといった意味です。













では、「10」と「15」がそれぞれ入力されたセルを選択するにはどうしたらいいのでしょう?

さきほど「RC[-3]」は「R[0]C[-3]」の略といいました。
でも、参照したいセルは1つ上のセルですよね?
















ってことで、R側を-1してやればいいんです。
D4セルの上で「 F2 」を押して以下のとおりに書き換えます。

「= RC[-3]*RC[-2]」  ⇒  「= R[-1]C[-3]*R[-1]C[-2]












これで「10*15=150」が計算できましたね!





それでは先ほどと同じように[ファイル]>[オプション]>[数式]の画面を出して
[R1C1参照形式を使用する(R)]のチェックをはずしてみましょう。











当然ですが、中身はちゃんと「= A1*B1」に変わりましたね!

用語の説明です。
このように、今いる位置からのセル位置を指定したものを参照することを
相対参照といいます。


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